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薬剤師メニスカス

漢方コラム〈4〉

2009/07/01

4.      漢方薬は高価といわれていますが

 

 1つの漢方薬の中には1種類から数種類、なかには20種類近くの生薬(動植物、鉱物)が含まれています。ちなみに皆さんが風邪薬として、よくご存知の葛根湯は7種類の生薬でできています。

漢方薬が高価と言われるのは、生薬には薬が効く為に様々な要素があげられています。多くの人に漢方薬が使われてきた経験を基に、良い生薬(上品)からさほど良くない生薬(下品)に分けられています。良い生薬の見分け方には取れた時期、場所や大きさ、形、色、臭い、味などによって判断します。当然有効成分の量も大切ですが、生薬の全ての成分について現代化学をもってしても、わからないものが多数存在し、大学や研究所その他様々な機関で成分解明の為の取り組みが行われております。生薬は含まれる成分の量のほかに、経験によりその質の善し悪しが選別されるため、生薬を見る目が無いと粗悪品を良品として購入してしまうことになります。 上品と下品では数倍から数十倍の値段の違いがあります。生薬の殆どが輸入品で天然物のため(栽培ものもあり)、様々な環境の変化(自然災害、流通問題、現地の国内景気)や外的要因によって採取量が変化し、価格が一定していないのが現状です。

 先日の中国で起きた四川大地震により、現地で栽培していた生薬が打撃を被り、今後の収穫に大きく影響し、従来の値段の維持が難しいといわれています。また1つの生薬が値上がりすれば他の生薬も便乗して値上げされていくのが生薬相場でもあります。

このように煎じ薬を構成している生薬がいいもの(良品;上品)であればあるほど漢方薬は高価となります。同じ名前の薬を飲んで、味や臭いが違ったり効き目が違ったりするのも毎回同じ生薬を使っているとは限らないからです。また煎じ薬の漢方薬をもらった病院や薬局で効果が違う(飲んだ感じが違う)のも、このような原因があるからです。

平安堂薬局にもよく、前回もらった漢方薬の粉薬(エキス剤と呼びます)と今回もらった漢方薬の味や色や臭いが違うと連絡を頂くことがありますが、問題がないことお判りになりましたか。

 

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