漢方コラム〈11〉
2010/02/01
11. 漢方薬にはいろいろな「かたち」(煎じぐすり、粉ぐすり、丸、錠剤等)がありますが、それらは何が違うのですか。 また、丸といっても粉くすりがありますが、それは何故ですか
約2000年以上の漢方薬が使われてきた歴史の中で、漢方薬の処方のとおりの「かたち」でお飲みになるのが最も効果があるといわれます。
例えば、みなさんがよく耳にする処方(薬)として葛根湯や当帰芍薬散、八味地黄丸があります。
葛根湯は「湯」 ; 煎じぐすり
当帰芍薬散は「散」 ; こなぐすり
八味地黄丸は「丸」 ; 丸い粒
「湯」は煎じ薬のことで、一般的に1日分の生薬をまとめて、一定の時間で一度に煎じつめる(煮詰める)ことで生薬の有効成分を抽出します。
「散」は「こなぐすり」のことで生薬を粉にし、その粉を、そのまま飲んでもらう「かたち」です。
「丸」は「がんざい」のことで生薬をこなにして、その粉を煮詰めたハチミツで練り固め、丸くした「かたち」です。
これらの「かたち」は、くすりを早く効かせたい場合や、徐々に病気を改善していくことで身体に負担をかけず、また長く薬を飲み続けることで効果を期待する場合などで飲まれる人の状態にあわせて、飲む「かたち」を変更することがあります。
例えば「○○丸」も「○○丸料」という「かたち」に変えることで丸剤を煎じ薬で飲むことがあります。
現在みなさんが病院で貰っている漢方薬の殆どは「エキス剤」の「かたち」になっています。エキス剤とは煎じた漢方薬の抽出液を凍結乾燥させ、細粒(顆粒の粒の細かいもの)の「かたち」にする為に必要な添加剤(つなぎの役目)を入れて作ります。
もとは煎じ薬ですので飲む場合には、もとの煎じ薬の「かたち」に戻してあげ、温かくして飲むことでより効果がでるとされ、処方せんや薬局の窓口で漢方薬をもらう際、薬剤師から必ず、「白湯に溶かしてお飲み下さい」といわれる所以です。





